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【34GN850-B】34インチウルトラワイド曲面モニターで大失敗【レビュー】

 
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チャンダイ
大阪府出身、東京在住のグラフィックデザイナー兼、WEBディレクターです。 新しいモノを見つけること、また古いモノを大事に使うことが大好きです。 思いついたらすぐに試してみたくなる性分です笑 日常の様々なモノゴトを、ガジェット(便利な道具)とアイディアを使ってより良くすることが得意です。 一人暮らし男子の日常をワンランクアップさせる情報をご紹介していきます。
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憧れの34インチウルトラワイド曲面モニターは、なかなかクセが強かったで!

チャンダイ

こんにちは、チャンダイです。

テレワークが日常化し自宅で作業する時間が増えたことにより、いよいよ本格的にデスク環境を整える覚悟が決まりました。

今回はその第一弾として、ずっと欲しいと思っていたウルトラワイド曲面モニター「LG Ultra Gear 34GN850-B」を購入したので早速レビューしていこうと思います!

34GN850-Bを購入、まずはビフォーアフターをご覧ください。

34gn850-b-01

ビフォー

34gn850-b-02

アフター

付属のスタンドは使用せず、エルゴトロンのモニターアームと組み合わせています。

34インチモニターはとても大きいですが、宙に浮いているように見えるため圧迫感はありません。

しかも、モニター下にもスペースがあるので、デスクをより広々と使うことができます。

34GN850-Bを選んだ理由

  • デュアルモニターではなく、曲面ウルトラワイド1枚で運用したい
  • 映画やドラマもできるだけ高画質で観たい
  • PS5でFPSをやるので、高リフレッシュレート、早い応答速度にも対応してほしい

はい、つまり全部盛りです笑

これから長く生活を共にするモニターですから、妥協はしたくありませんでした。

多少予算オーバー(というか2倍。。。)でしたが、上記の条件をクリアできたのはLG UltraGear 34GN850-Bただひとつでした。

34GN850-Bの期待しているところ

21:9/34インチのシネマサイズ曲面型ウルトラワイド画面による没入感

なんといってもコレでしょう。

映画館と同じ比率、視界いっぱいに広がる映像。

上下に黒帯の入らず、画面いっぱいに広がる映画やゲームを自宅で体験したいのです。

 

最大144Hz対応/1ms(GTG)のゲーミングモニターとしての高速性能

現状の34インチウルトラワイド曲面モニターはワーキング用途の製品が多く、性能の高い物でも60Hz/5ms程度が一般的です。

そんな中で34GN850-Bはゲーミング用途に特化、なんと最大144Hz/1msまで対応しているというから驚きです。

これだけの性能があれば、事務作業やクリエイティブ作業はもちろんのこと、FPSなど高速表示が求められるゲームまで、幅広く対応してくれそうです。

USBハブとしての拡張性

34GN850-Bは付属のケーブル(USB3.0アップストリーム)とPCのUSB-A端子を接続することで、USBハブとしても利用できます。

モニター裏側にUSB3.0のダウンストリームポートが2つ付いており、対応デバイスの読み込みや充電が可能になります。

別途ハブを購入する必要がないので、これはとても便利ですね。

 

その他入力端子としてディスプレイポートが1つ、HDMIポートが2つ、ヘッドホン出力端子が1つ搭載されています。

残念ながらUSBーCは搭載されていません。

 

高解像度3440×1440 Nano IPSテクノロジーによる極彩色の映像美

34GN850-Bは、通常のIPSパネルよりさらに鮮明で明るく彩度の高い色再現が可能なNano IPSパネルを搭載しています。

ゲームはもちろんのこと、美しい映像で映画を観るのが楽しみです。

実際に使ってみた感想

とにかくカッコいい!!

34gn850-b-02

とにかく見た目がかっこいいです笑

モニターアームと組み合わせれば、モニターを浮かせて設置できるのでさらにデスクを広々と使うことができます。

スピーカーは別で用意する必要あり

34GN850-Bはスピーカー内蔵ではありません。

必要な場合は別途用意する必要があります。

私はBluetoothスピーカー「Beoplay A1 gen2」をモニター用のスピーカーとして利用することにしました。

レビューでよく聞く「湾曲による没入感」はほぼ感じない

湾曲モニターのレビューでよく聞く

  • 曲面だから視線移動が楽
  • 平面タイプより没入感がすごい
  • 曲面だから画面の端でも視野角が保てるため白飛びしにくい
  • 直線が歪んで見える

という話。

どれも正直、大げさすぎます。

 

私個人としては、没入感や歪みを感じるほどの湾曲ではありませんでした。

34インチ程度であれば、平面でも曲面タイプでも視線移動的な違いはあまり感じません。

また、「曲面だから画面の端でも視野角が保てるため白飛びしにくい」というのも大げさです。

確かに平面タイプよりは視野角が保てるでしょうが、実際に画面中央から端を見てみると、普通に白飛びしています(見えないというほどではありません、中央と比較すると、という意味です)。

部屋の風景が映り込み、とても見ずらい。。。

ノングレアタイプは光の反射を抑え、画質が落ちる反面グレアタイプより映り込みが減るはずなのですが、ウルトラワイドだからなのか、私の部屋の光源配置が悪いのか、とにかく画面に部屋の風景(モニター対面にある壁や家具)が映り込んでしまい、とても見ずらいです。

真っ暗な環境では映り込みもなくキレイに見えますが、明るい環境では対面の背景が映り込んでしまい、私の使用環境では画質以前の問題でした(背景が黒い壁であれば大丈夫かもしれません)。

IPS液晶は黒がやや白みがかると聞いて心配していましたが、それ以前に背景の映り込みで画面がほとんど見えない始末。

今まで使用していたiMac(ノングレア液晶)では風景の映り込みが気になったことはほぼなかったので、全くの想定外でした。

画質のために選んだNano IPSが、私のデスク環境では全く活かされない結果に。。。

21:9を活用できる場面がほぼない。。。

これはもう、致命的すぎる誤算でした。。。

私がウルトラワイド曲面モニターで夢見た環境は「Mac」「Windows」「PS5」のを21:9のウルトラワイド環境で堪能することでした(特にPS5をウルトラワイドでプレイしたかった。。。)。

ですが、、、なんと言うことでしょう。。。

私の手持ちデバイスではほとんどが21:9の解像度に対応していないではありませんか。。。

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iMacと接続してSafariを表示

iMac 2012は最大解像度1980×1080のため、左右に黒帯が発生。

1番楽しみにしていたPS5も21:9表示に対応しておらず、左右に黒帯が発生。。

かろうじて会社から支給されている仕事用のWindowsのみ、21:9で表示することができました。。。

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PS5と接続してゲームを表示

しかも現在はまだ、21:9サイズで配信している映像作品はAmazon primeなどの中でもごく一部の作品に限られているため、PC側が21:9の表示に対応していたとしても、大半の映像作品が16:9で表示されます(左右に黒帯が入る)。

モニター側の設定で21:9の全画面表示にもできますが、無理やり引き伸ばしただけなので横に伸びた表示となり、とても耐えられません。

憧れだけでウルトラワイド曲面モニターを買うもんじゃないですね。。。

映画とゲームのために21:9を選んだのに、そのどちらも対応していないのであれば、ウルトラワイド曲面モニターを買った意味がありません。。。

応答速度を1msにすると画面に白い残像が発生する

34GN850-Bの最大の特長のひとつである「応答速度1ms」にすると、画面に白い残像が発生してしまいます。。。

これはおそらく私の接続環境のせいかと思います。

34GN850-BはHDMI接続時は最大85hz/1ms(DP接続時は144Hz)に対応しているものの、接続元のiMacやPS5がそのスペックに対応しておらず、結果白い残像が出てしまったものと思われます。

PS5は120hzまで対応していますが、ソフト側が対応していなければそれも意味がありません。。。

144Hzはディスプレイポートと接続した場合のみ

そしてもうひとつの特長である144Hzを出すためにはディスプレイポートでの接続が必要です。

なので、ゲーミングPCであれば34GN850-Bの性能を100%発揮できたことでしょう。

ですが、私が144Hzで繋ぎたかったのはPS5。。。

なぜ事前に調べておかなかったのか、、、PS5(HDMI端子)とはどうやってもディスプレイポート接続ができないのです(変換機を使えばできなくもないが、144Hzは絶対に出ない)。。。

解像度3440×1440は感動するほどの美しさではないが、十分キレイ

3440×1440は十分キレイです。

ただ、iPhoneのRetinaディスプレイや4K、 5Kの画質を見慣れていると、正直粗が目立ちます。

作業レベルでは必要十分ですが、映像を観ているとやはり眠たい感じの画質に感じてしまうのです。

これは完全なる私の主観であり、慣れてくれば気にならなくなるレベルではあると思います。

ですが映像美を求めるのであれば、素直に4K以上のディスプレイを買った方が幸せになれそうです。

VESA DisplayHDR™400はオマケ程度

期待していた機能ではありしたが、びっくりするほど使えませんでした。

確かに色味が鮮やかになりますが、その鮮やかさが不自然で見ていて違和感がありました。

個人的にはHDR機能オフで、映像に合わせて輝度とコントラストを微調整する方が色味も自然で見やすく感じました。

デカすぎる電源アダプター

34gn850-b-05

いろんなレビュー記事や動画で語られていたので知ってはいましたが、やはりデカいです。

iPhoneXよりも大きい。。。

付属のケーブルでは、モニターから1m付近にこのアダプターが来るので、ケーブルを見せない配線を計画している方は要注意です。

場合によってはもっと長いサードパーティ製のケーブルに交換する必要があります。

まとめ

今回はLG UltraGear 34GN850-Bを紹介しました。

34インチウルトラワイド曲面モニターの中では、液晶の美しさ、スペック(あと値段もw)、どれも現行の製品の中ではトップクラスです。

結論から言うと、残念ながら私の使用環境では34GN850-Bのスペックを活かしきれませんでした。。。

映画とPS5を21:9のウルトラワイド環境で楽しみたかった私にとって、34GN850-Bは宝の持ち腐れ以外の何物でもありません。。。

今回初めて外部モニターを購入しましたが、その難しさを痛感しました。

モニターはカタログスペックだけでなく、自身のデバイス、ケーブルなど様々な問題を事前に検討した上での購入が必須です。

 

そして何より大事なのは「何のためにこのモニターを使うのか」を明確にすることだと感じました。

ネガティブな内容に終始してしまいましたが、これは使用環境との互換性をしっかり検討できていなかった私の完全なるミスです。。。

ですが、クリエイティブも映画もゲームも全部ができるモニターとして34GN850-Bを検討されている方にとっては私の経験もひとつの検討例になると思い、正直に書きました。

今回のレビューがあなたのお役に立てば幸いです。

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